※この物語は、何の修正もない、実話ものです。
「あ、加藤です。どうも〜。ふははは、辞めて来ましたよ」
「お、そうか、お疲れさん。さて、これからどうする?」
「ん〜、そうですねぇ。こないだ話聞いたアリコでもいこうかと思ってます」
会社が加藤が抜けた事により想像以上の騒動になっている事は本人はつゆ知ら
ず、加藤はとある所へ拠点をうつしていた。
元、といった方がいいであろう、元お客さんの北さんのマンション1室を借
り、そこで居住させて貰っていた。
過去、契約を頂いてからというものの、何故かしら北さんと馬があう事もあってか、いつのまにか北さんが保有するマンションの1つを無償にて貸してくれたりし
てもらうまでの間柄になっていたのである。
後日談になるが、貧窮時において北氏の支援がなかったら今の自分はきっとないであろう。
・無償でのマンション1室(光熱費含む)
・無償でのPC、ネット環境提供(当時においては珍しい(?)使い放題のI
DSL環境)
・各種PCのソフト提供
・何度か夕ご飯を(笑)
etc....
ちなみに、辞めると決心した後、ネットを教えてもらい、「大きな声では言え
ない生保会社の裏事情」というメールマガジンを発行していたのであるが、PCに関する様々な知識は全てこの北さんより教わっていた。
後の話であるが、HP発足後暫くの間、彼の事を「師匠」と呼んでいたのは、
「パソコンの師匠」という理由からであった。
(さて…これから新規一転、アリコで頑張るぞ。幸い、周りの環境もよさげだ
し、商品力もあれば給料もいい。明るい未来が待っている…筈)
嫌な出来事もここまで、今まで以上の出来事はないであろう、明るい未来が待
っている。。
加藤はそう思っていた、いや、信じていた。
まさか、これ以上のハプニングはない…であろう、、と。
が…一度回り始めた歯車は、加藤の思惑とは全く違う方向へ向かおうとしていた。
まさに、ここからが本章突入とでもいうか…のように。
ここから、加藤の営業物語…いや、人生物語がスタートする。
<挿話>
この話は、、余程の事がない限り出版とかはないでしょう。
(出版になるような内容でもないですし(笑))
今でこそ、「たくみさんの仕事っていいですね〜」等といわれる事がたまにあ
るくらいなのですが、そこまでの道のりは決してラクなものではありませんで
した。
中には「凄いよ、自分の力のみでのし上がって」などと賛美の声すらかけてく
れる人もいますが、、「自分の力でのし上がる」ではなく、単に選択肢がなくなっただけの事です。
まぁ、これを読んでいったら分かるかと思いますが、「よく生き延びれたね、
運いいよね」という意見が大半ではないか、と(笑)
最初に断っておきますが、途中まではかなり残酷ストーリーです。
(なんてことはない、単なる自分の経験談なので)
一体何の参考になるかは不明ですが、、一応自分のルーツの原点が凝縮されて
いるので、「武田 淳」という人物を理解するのにはアリなのかも。
ちなみに、このストーリーは「2年」で終わる予定です。
(後は別に面白くも何ともないので(笑))
営業物語のような悲惨な終わりではないので、その点だけはご安心を(?)
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