【機会損失リスク】
ここで、ちょいと「機会損失リスク」の話をしておきます。
前回のレスの中で…
>
んー、早く始めないと・・・(笑)。
とありました。
実は、これが「機会損失リスク」ってな表現になるんですね。
詳しくかいていきます。
丁度、今度オフショアをやる方がいて、こんなメールを貰いました。
商品は例の「元本保証・18%リターン/年が期待できるもの」です。
この方は、4万$をつぎ込む訳なんですが…
テロにより、円が一時期116円になり、すぐに120円に戻った、その時のメールです。
<抜粋>
|
そんなんですけどね。ただ、4万$ともなると。。。
117*40000=468000
120*40000=484000
対して気にしてなかったのですが、元本が大きいと1円の差ってこんなにでかいのかと思いまして、当たり前の話ですが。
まあ長期で見ておけば、直ぐにでも取り返せますよね。
|
------------------
はい、まぁつぎ込む金額も大きいので16万の差が出た、という訳なんですね。
ここでちょいと考えてみます。
4万$と仮定。
年18%で回るものとした場合…
1年で7200$の利益(1$120円で86.4万)
単純に月で割って600$/月(1$120円で7.2万)
117*40000=4680000
118*40000=4720000
119*40000=4760000
120*40000=4800000
1円違うと…40000円の差
3円の違いで…上記の計算で1.666…ヶ月分の利益ってな感じですね。
ちょいと計算は違いますが、まぁ近似値として
86.4万÷4万=21.6
※1年で21.6円円安にならない限り、ここにかけた方がトク
ってな計算が出来ますね。
………………
はい、「いくらになったらドルは買い時ですか?」「今買うと為替が勿体無いから」というのは、『まず利回りを見てから』という事がいえます。
1ヶ月かける時間が遅れたら、1年遅れたら『どれだけのお金が増える機会を失ったか?』というのを考えるのもアリです。
これが『機会損失リスク』です。
【商品ミニマム】
まぁ…5年とか10年先の話にはなると思いますが、それぞれの商品のミニマムの一覧(当然、全てではないです)を書いておきますね。
※いきなりウン百〜千万なんて投資可能な人は少ないが、運用して増えた場合には選択肢が増えるという意味。
Q)
|
ミニマムにより商品選択はかなり限られてくるというのは分かりました。
すごい大まかで結構ですので、ミニマムの目安を教えて下さい。
|
A)
|
はい。それぞれの会社で、ミニマムを計算する時の通貨が違いますので、そのまま載せますね。その時々の円価換算は、お任せします。
(ぶれるのを見込んで、少し大目に設定しておけば、いつも計算し直す手間がありません。)
積立
|
Scottish Life(定期定額積立)年金ではありません。
|
年US$1,600〜(年払のみ)
|
Hansard(定期定額積立:Pinnacle、Universal Retirement Programme)
|
月150ポンド〜
|
Hansardの(定期定額積立:Capital Builderの変則払いとしての積立)
|
月300ポンド〜
|
Royal&Sun Alliance(Executive Savings Plan)
|
月US$1,000〜
|
*Scottish Provident International (定期定額積立:Quantum,Momentum)
|
月US$150〜 但し、香港在住者に限る
|
*Generali (定期定額積立プラン)
|
(海外居住者のみ:応相談)
|
**Royal Skandia International (法人向け退職年金プラン)
|
(応相談)
|
**Eagle Star International (法人向け退職年金プラン)
|
(応相談)
|
一括
|
Hansard Capital Builder
|
10,000ポンド〜
|
Man Investment Products Man-IP220シリーズ
Isle of Man Asset Management
(Traded Endowment Fund)
|
US$20,000〜
|
Scottish Life (一時払い用:各種)
|
US$24,000〜
|
GNI Diversified
European Fund
Circus Capital
|
US$50,000〜
(その他、ランダムに募集があるファンドに、US$50,000からのものが多い)
|
Circus Capital円建て(為替ヘッジ付)
|
8,000,000円〜
|
Hansard Universal Personal Portofolio
(無制限に資産を組み込むPPBタイプ)
Clerical Medical International
|
US$100,000〜
|
Royal&Sun Alliance International Private Portofolio
(無制限に資産を組み込むPPBタイプ)
Viatical Settlement
|
US$200,000〜
|
専属ファンドマネジャーによるアセットマネージメント
ヘッジファンドのファンド・オブ・ファンズ
|
US$300,000〜
|
個別のヘッジファンド
|
US$500,000〜
|
プライベートバンク
|
US$1,000,000〜
|
上になるほど、オフショア生命保険ではなく、個別のアセットマネージメント・サービスを受けられるようになり、費用対効果がぐっとUPします。
このあたりから、市場に出回っているものは、何でも手が届くようになりますので、リストアップはできません。(7,000種類ほどあるオフショア・ファンド+数万種類のミューチュアル・ファンド、ユニットトラストにも、手が届きます。もちろん、株でも債券でも、かなりディスカウントで購入できるようになります。)
昨今、日本居住者の受け入れが、次々とストップされてしまったため、法人あるいは日本の非居住者でないと、購入できないものも多々あります。
新たに開拓すれば、まだ、掘り出し物のオフショア生保はあるでしょうが、Hansardが結構、小口でも大口でも使いまわしがきくので、あえて、必要としていない、というのが現状です。
|
…………………………
まぁ…今の段階では「感覚程度」理解しておけばOKです。
<以下、前回のメールの続き>
>>>
(って、何度もここに戻る方が案外多いですが。それで時間がかかる)
>
> 私も戻ってしまうかもしれません。
> 末永くお付き合いください。
ははは、自分もまだまだ勉強中ですので、こちらこそよろしくお願いします。
>>>
とある方は人生設計そのものが大幅に変更、なんてなったくらいです(爆)
>>> (家の購入時期等)
>>>
さすがに「5000万の一括」なんて話をしても全く自分に関係のない話となるので意味がないですよね?
>
>
手持ちの5000万を回せば思ったより早くお金が貯まることが判明したのかな?
>
私は購入予定などはないのです。が、いっぱい貯まる可能性があったら・・・
>
考えるかもしれません。いや、ないですね。そんな稼げません。
この方の場合、3〜5年後に住宅金融公庫よりお金を借りてローンで家を買う予定だったんですね。
で、いまは「つみたて君」という、まぁ家をたてる際に「たくさんお金を借りる事ができる」というメリットが得られる積立をしていたんですね。
が、実際に例の18%の話をしているうちに…
『500万を仮に18%でずっと10年回ったら…5.2倍になるよなぁ。2500万
となったとしたらローンじゃなくても一括で買える可能性が出てくるよなぁ』
な〜んて感じで予定を変更、10年(もしくはもう少し)後まで運用、それまでは今の賃貸ですごす、な〜んて考えが「ガラ」っと変わってしまいました。
はい、5%とか10%を超えた段階で「複利」というのが非常に大きく響いてきますね。
【裏事情】
以下、ちょいと裏事情を話しておきますね。
以前説明したか忘れましたが、IFAという人たちがいます。
※あくまでもこれは貯蓄情報のみをピックアップしたやりとりであり、この貯蓄情報の前にも当然やりとりは行っています。
その以前のやりとりにて「以前かいたか忘れた」という意味となります。
直訳すると、「独立したFP」という事です。
日本ではこう呼ばれる人はいないのですが、実はこの人たちは「世界中の金融会社から紹介手数料をもらえる契約を結んでいる」のですね。
例えば○○さんが友人に「三菱銀行はいいよ〜」といって、その友人がそこの銀行に口座を開いたとしますよね。
当然、日本の場合は別に○○さんには何のメリットもありません。
せいぜい銀行の人から「ありがとうございます」とでもいわれるくらいでしょう。
「新こくみん共済、いいよ〜」とすすめても同じ。
これが日本では「当然」といわれます。
自分も新こくみん共済・県民共済等に「紹介するから紹介手数料くれ」と持ちかけた事ありましたが、「あんた何いってんの?」ってな感じで断わられました。
(銀行にも持ちかけたが同じ結果)
実は海外では、IFAという人たちはこれを可能にしました。
からくりはこんな感じです。
海外は広告費は殆ど使いません。
はい、いわばIFA等に紹介料を払った方が宣伝効果としてあるし、安くつくと判断しているからです。
もうピンときたかもしれませんが、現在自分はIFAの資格に近い権利を持っています。
どこを勧めても、多少の手数料が入ります。
(まぁホントに微々たるものですが(笑))
よって、自分も必死こいてやる次第です、はい。
付け加えますと、個人で直接取引きしてもIFA経由でもなんら内容は変わりません。
はい、個人で契約にきた場合=僅かな広告の効果、と判断しているからなんでしょうね。
『どこでも勧めれて、どこよりもメリットがあり、かつ自分も収入になる』
これが自分の理想とするFPです。
悲しいかな、日本ではこういう金融契約が出来ないので、独立系FPは顧客にコンサルティング料をウン万と取らざるを得なくなります。
で、かなりの所が「特定の生保」と代理店契約を結んでおり、販売手数料を稼ぐという形体をとっています。
…どちらにしても一般の方はホントのメリットにはならないでしょう。
恐らく本格的にこの海外制度の利用による、コンサルティング料無料の海外金融紹介をしようとしているのは日本で自分だけでしょう。
(同じように海外生保等紹介している所はあるが、鬼のような高い手数料をとっている)
自分を皮切りに、一人でも多くのFPの方が同じような形式をとれるようになれば、と思っている次第です。
自分の最終的な目標(理想)、日本にて世界中の金融商品が日本にて購入できるようになる、という事です。
はい、英語での資料よりも日本語の資料で、日本語でそこいらの銀行等で購入できるようになればベストですよね。
(これは…限り無く可能性はないでしょうけどね)
ダラダラとかいてしまいました。
今後ともよろしくお願いします。
実は…さりげなくここに自分のHPの本当の目標を書いていたりします。
金融ビッグバン、外してますからねぇ。。
FPが今度、国家資格になるみたいですが…誰が弁護士並みの料金を出してコンサルを受けようとするねん!
でもって、運用系に関しては自己責任という言葉でササっと流したり。。
冗談じゃない!
「これは絶対いいでっせ!オススメだよ!!!」
なんてのはさすがにダメでしょうが、各種紹介してもなんら問題ないかと。
ただまぁ…運用系に関しては時給ウンヌンでやるにはさすがに時間が足りないでしょうから…
って、ここに「FP業務の限界」があると自分は思っています。
FP=いわば金融アドバイザー
保険なんて、あくまでも「金融商品の一つ」でしかないんですよね。
が、保険に重点をおいて、運用に関してのアドバイスというのが殆どないというのが現状かと。
(もしかしたら運用系もしっかりアドバイスする人もいるかもしれないですが…少数でしょうね…少なくとも自分の知る限り)
「保険のみのアドバイスなら、まともな保険屋さんで十分じゃん」
そう思う事、しばしばあります。
まぁ、一社専属の保険屋さんの場合ですと、どうしても自社商品販売ノルマというものがありますので、完全な設計というのは難しくなるかもしれませんが、乗合代理店(数社取り扱っている代理店の事)の場合、保険金提示額はともかくとして、保険提示商品に関してはかなり理想の提示は可能となるでしょう。
下手すると、そこいらのFPよりもまともなコンサルすらしてくれますよ、ホント。
自分自身、保険診断等とやっています。
料金提示、HPでしていないですが…いくらだと思います?
案外…聞いてくる人に答えるのですが、1家庭9000円でやってます。
はい、こないだマネージャパンの取材時に料金を聞かれて答えたら「安っ!!」とおののいていましたね(笑)
恐らく、今やっている内容にて、倍額を提示したとしてもまだ「安い」料金になるかもしれません。
が、正直上記にも書いた通り「保険のみのアドバイスなんて、そこいらの数年やってるソニーさんあたりでもできるじゃん!」と思っています。
FP資格を持っている保険屋さんなんて、珍しくないですしね。
まぁ…コンサル料金で取るのは、現状のFPではこの値段が限界じゃない?と自分は思っています。
「この料金で、食べていけるの??」
と、素朴に気づかってくれる方もいます。
結論からいうと、「苦しい」ですね(笑)
保険屋時代から比べたら、収入自体は未だに1/2いくかいかないか程度しかないですから。。
(いや、もっと恐らく悪い。。正確に比較すると恐らくヒドく落ち込むのでやっていない(笑))
ただ、コンサル料を取るのは…これが限界でしょう、商売の将来性を考えた場合。
これ以上取る程、FP(日本)資格は権限を持っていないですから。。
弁護士並みの時給を取るFPの料金体制。。
これじゃ、発展しません。
廃れるでしょう。
「じゃぁ、どうしたらいいのか??」
答えは「全ての金融業界と取りあえず紹介手数料契約を結ぶ」事なのかな?と、自分のない頭を使って考えました。
モデルは…海外IFA制度です。
取りあえず…共済を含めた全ての金融業界と紹介手数料契約を結ぶ事が…暫くの目標となるかな?
(冗談抜きに、新こくみん共済(全労済)には銭を貰ってもバチは当らないと思っている。それくらい勧めましたから、ここ)
その為には…「知名度」という力が必要となるでしょうね。
まだまだ…自分の現状では、、成功のカケラすら見えません。。
かといって、料金値上げや特定の金融会社と契約を結んでは…そこで目論みは幻と消えてしまう訳で…
まだまだ苦しい生活は続くでしょう(笑)
ちなみに…達成できた時点で、診断料は無料とします。
(今も無料にしたいくらいだが…冗談抜きに食べていけない(笑))
香港では、コンサル料を取るのは御法度といわれています。
そりゃそうでしょう、手数料を金融業界から貰っている訳ですから(笑)
『海外の手数料ってどれくらい?』
素朴な疑問に思うかもしれませんね。
商品によりまちまちなので一概にいえませんが、目安を。
・積立……大体1ヶ月分程度
・一括……1〜2%あるかないか
この数字を見てどう思いますか?
恐らく…現役金融マンの人は…「やってられね〜よ!」という数字かと(笑)
ただ…「この程度が適正」といっても過言ではないかと。
日本の場合の手数料を…まぁ、、御想像にお任せしましょうか。。
当然、IFAの場合、収入はこれのみではなく、ファンド運営費等様々なものが存在しています。
(以後、もう少し詳細を書いていきます)
IFAになるには?
まぁ…現段階では少なくとも英語はペラペラでないとキツいという事はいっておきます。
で、「それ相当の知識」は当然必須となりますね。
少なくとも、、CFP以上ですな。
はい、、、かなり狭き門といえるでしょうね。
って、これが「当たり前」かと。
…何いってるんだ???という方も多いかもしれません。
もう、ここまでの段階で「何書いてるの?アヤシイ匂いが‥」と思っている人もいるでしょう。
が、あくまでも自分は事実のみを書いています。
「日本にはびこる金融規制」
保険を例に取ってみると、、、日本で販売されている保険は、海外と比べて2〜3倍程高いです。
不思議なもので、アクサ等海外参入の所もこの「日本の料金」にあわせているんですよね。
理由は非常に単純。
「○○円以下で販売してはダメだよ〜」
な〜んてあったりしますからねぇ。
ははは、見えない鎖にて繋がれているんですな、実は。
少々前なら…実は香港にてアクサ商品の海外料金版が加入出来たのですが…金融庁が暗に規制をかけたのか、加入が難しくなりました。。。
本来は、この海外生保(死亡保障等)も視野にいれていこうと思っていたのですけどね。。
まぁ、、、可能性はそんなに高くないでしょうが、
・オフショア取引き(海外投資)の全面禁止
(今は個人輸入と同じく、販売は禁止だが自分が進んでパンフを取り寄せ→加入にはなんら影響はない)
・完全なる日本における金融閉鎖(鎖国)
(外資金融を日本から撤退させる可能性も秘めている。今でも…外資系金融にはチェックが厳しいですし)
等という事がおこるかもしれません。
もしも上記の事がおきたら、金融庁あたりがチェックをいれたという事でしょうね、このページを(笑)
まぁ…その時には署名でも取って、モロ抗議していこうかと。
って、このHP自体消滅させられるかも(爆)
その時は、ストライキ行進でもしようかと思ってますので、御協力お願いしますね、みなさん(爆)
この連載にて、どれだけの影響があるか分かりません。
全くないかもしれないですし、何らかの影響があるかもしれない。。
「業界告発系HP」
どこぞやのHPにこう紹介されていた事があります。
はは、まさしく本領発揮となるでしょうね(笑)
『FPの業務の方向性、そして金融のあり方』
真剣に考え、その道を辿っていく。
現在ないなら、新しく作っていけばいい。
常識(枠)は、世界からみたらどうなのか?
少なくとも自分は考え、実践しています。
1人でも多くの人になんらかのきっかけを与える事ができれば、幸いです。
まだまだ続きますし、貯蓄編以後もちょくちょく色々書いていきたいと思います。
今後とも末永くよろしくお願いします。
|
※最初は数行の付け足しにしようと思いましたが、思いのほか長くグワ〜っと書いてしまった為、ここで区切ります。
また…次回へ続く。
【この項目でのQ&A】
(ココにてQ&Aの一覧が見れます。実はこっちのが見やすいかも)
[目次]
[戻る]
[次へ][貯蓄診断(?)問い合わせページ]
[診断の実際(生保編)]
[お金に関するエトセトラ]
[TOP]
|