なんか…非常に昔にかいた…それこそ3年前になるでしょうか。。
書類の整理をしていたら出てきましたのでupしますね。
では、どうぞ。
<生命保険予定利率引き下げの実際のシミュレーション>
国内生命保険会社の経営悪化、深刻です。
このままいけば、さらに保険会社が破たんしていくのは目に見えています。
で、現在「既契約の予定利率引き下げ→保険金カット」というとんでもない法改定が行われようとしています。
『んん??なんかよくわかんないし、自分のは大丈夫だろう』
などといっているあなた!
全ての保険加入者に関係してくる事なんですよ。
百聞は一見に如かず。
実際に予定利率の引き下げが行われた時のシミュレーションをしていきます。
◯予定利率が5.5%だった1990年に加入したと仮定。
・30歳男性の例
保険の種類
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保険金額
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総払込(年)
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引下推定
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保険金額
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削減率
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終身保険
(60歳払済)
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1000万
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350万7900円
(11万6930円)
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1.5%
2.0%
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342万
396万
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65.8%
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定期保険
(15年満期)
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1000万
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41万4000円
(2万7600円)
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1.5%
2.0%
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950万
956万
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60.4%
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養老保険
(30年満期)
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1000万
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587万3400円
(19万5780円)
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1.5%
2.0%
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567万
600万
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10年確定年金
(60歳払済)
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60万
(年支給額)
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300万
(10万)
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1.5%
2.0%
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27万
30万
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終身年金
(60歳払済)
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60万
(年支給額)
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417万9240円
(13万9308円)
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1.5%
2.0%
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21万
25万
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どういう事かというと、例えば終身保険の場合、年11万6930円で1000万の保障だったものが、保険料が変わらずに1.5%引下げになった場合342万になってしまうという事。
そう、もうお分かりかと思いますが、総払込みより死亡保険金が低くなるという、考えられない事になりうるのです。
引下げが行われた場合、終身保険は続ける意味はあるでしょうか?
まだタンス貯金でもしてた方がマシですよね。
これは現在の終身保険にもいえることです。
現在、予定利率は2%ちょっと。
30歳の人で、30年掛けて保障が約400万。
こんな程度の数字だったら、銀行の定期貯金にでもいれておいた方がいいでしょう。
終身保険とは「死亡した時にいつでも払う」というものです。
払込が終了したからといって、保険金がもらえる訳ではないのです。
現金で400万と死亡保障400万、どちらがいいですか?
個人年金も同じです。
総払込が300万に対し、1.5%の引下げで年27万×10年=270万。
元本割れをおこします。
何度もいうように、現在の予定利率は2%ちょっと。
払込みに対し、元本をちょっと上回る程度のお金しか手に入りません。
これでも個人年金、現在入る必要、あるでしょうか?
一度じっくり考えてみて下さい。
予定利率の引下げ、保険に加入している人には全ての人に関係してくる事ですから。
また、現在変額以外の終身保険・年金・こども保険に入ろうとしている人、是非総払込みと受取り金額を確認してみてください。
保険会社や国は個人の財産を守ってくれません。
『知らないものが損をする』
そんな時代になってきているのですよ、今は。
…まぁ…某雑誌というのが保険販売員向けの雑誌であり…主旨が「保険販売員がよんでやる気になるような文」という事なので…そりゃボツになりますわな、これは(笑)
敢えて…訂正をいれずに3年前のままupしてます。
さすがに…予定利率引き下げにて年金受取りが総払込より少なくなる事は…ないですね。。
ん〜、どんな計算したんだ?当時??
ただ、「大まかな目安」とはなるかと思います。
「うちの会社は大きいから大丈夫、関係ないね」
と思われている人もいるかもしれません。
が、こんな可能性もありますよ。
「全社横並びで一斉に予定利率引き下げ」
はい…例えば現在…いや、ちょいと前から既に「いつ破たんしてもおかしくない」という会社が一社だけ引き下げしたとしたらどうなるか想像してみてください。
まず…その保険会社は長くは持たないでしょう。
(解約ラッシュになるかと)
で、同じくらいの格付けの生保会社も…「うちもやるんじゃないのか?」と、解約ラッシュが…
同じく、長くは持たないかと。
一番、「どこも潰さずに、ダメージを少なくさせる方法」を考えると
「みんな一緒に渡れば恐くないよ」
はい…全社一斉予定利率引き下げのような気がしてなりません。
まぁ、、、こんな事したら、それこそ信用は地の底に落ちるでしょうが…
かといって、このまま放っておいたら間違いなく破たんする所あるでしょう。
そしたら、ドミノのように、連鎖的に破たんも考えられる。。
ん〜、厳しい時代になったなぁ…と思う今日この頃です。
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