毎日毎日の不備確認に皆うんざりしてきた。
当たり前の事をしているのだが、今までが今までというか、ここの支部の特徴とゆうべきか。
やはり、25日の締切り日になると皆無理をせざるおえない状況におとしこまれるのである。
部長『設楽さん。あの契約の件だけどどうなった?』
設楽『まだ、、、確認がとれていません。小橋リーダーに聞いてみたんですけど大丈
夫としか、、、』
部長『お前、先月契約件数が多かったけど、あれもつけか?優秀で真面目にやってる
子だとおもってたのにな』
設楽『あれは自分であげたものです!職選があったので。とにかくもう一度確認をと
ってみます』
まぁいわれても当然といえば当然だが、やはりこういう言われ方をするとハラが立つ。
付けてもらった契約の事を聞きたいが、小橋リーダーの忙しそうな姿を見ると細かく追求することが出来なくなってしまう。
ただでさえ班員が多いのですから。
>>>次の日の朝礼<<<
部長『えー。先月の契約の事だが、2件落ちた。いずれも小橋チームのものだ。成約
率がまた下がり非常に迷惑なことになりますのでくれぐれも今月はこのような
ことがないように!!』
(神田、設楽下を見てがっかりする。)
部長『小橋リーダー、朝礼後私のところまでくるように!』
案の定、設楽と神田も呼ばれてしまった。
朝礼後、営業部長のところへいくと、
部長『小橋リーダーの件だが、彼女はいろいろな意味で有名だから、今月からはくれ
ぐれも頼むぞ。自分の契約でも他人につけた契約でも、責任を持つように!』
な〜んて言われた。
そして、それから小橋リーダーにも呼ばれた。
小橋『あの契約の事だけど、ごめんな。お客さんから急に断わりの電話があって。ま
あ過ぎたことはしかたない。今月はがんばろう。今回の営業部長は、厳しいお
方だから・・・』
小橋リーダーも絞られているようだ。
今までの営業部長と、なんか感じが違うよね。
専門部の先輩方が、口々に囁いていた。
どうやら、あの小橋リーダーにめんとむかって注意したのは、彼が初めてらしい。
みんな営業部長に期待をかけすぎたらしく、とうとう事件はぼっ発した。
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