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必要保障額のからくり |
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「あなたの必要保障額は5000万です!」
な〜んていわれた事ないですか?
でもって、コンピュータにて計算した、とあれやこれや根拠出されて「そうなのか〜」と感じてしまう人もいるでしょう。
さて、その必要保障額は本当に正しいのでしょうか?
ちょうど、日本生命のHPに必要保障シミュレーションがあったので思わず弄ってみました。
<必要額診断(シミュレーション)のからくり>
http://www.nissay.co.jp/okofficial/
はい、日本生命のHPです。
で、「必要額診断(シミュレーション)」をクリック。
自分が使用した数字は以下の通り。
自分:昭和48年9月1日
相手:昭和48年9月1日
子供:平成8年9月1日
で、以後子供の予定なし、そのままの数字でサラリーマンだぜ、という前提で。
(面倒なので、家賃などもニュートラルで出てくるがままに)
で、出てきた数字が、、6113万。
まぁ立派な数字が出てきましたね(笑)
遺族年金とかそこら間違っているかな?と思い見て見るも、これは正解。
が、現実的ではない数字なのは確か。一体何が間違っているのか。
以下、現実的な数字に少しずつ近づけます。
<学費>
最初に疑ったのがココ。
「支出情報」の所をクリックすると、何故かニュートラルで大学の進学が「私立・下宿」とかなってます。はい、あくまでも「万が一」の場合のシミュレーションであり、どこの世界に「旦那が死亡して私立で下宿させる家庭があるんじゃ!」という事で、「国立・自宅」を選択。
そうすると、5573万。
まぁ、、細かくはここも突っ込みどころありますが、スルー。
何か違う、、、
「そうだ、専業主婦という条件か?」
と気づき、「万一条件を変更する」をクリック。
<万一条件〜主婦の今後〜>
はい、専業主婦という所を「パートで月12万(年144万)、65歳まで働く」という前提にしてみました。
すると、、、1113万に。
はい、かな〜〜り現実に近づきましたね。
細かい所では、「何故に生涯収入から必要保障額を考えなくてはならないのか?」(将来どうなるか分からない退職金まで加味されて、死後の収入と比較している)や生活費が何故20万やねん?等色々ありますが、まぁ一旦おいときます。
余談ですが、旦那死後の生活費の70%というのを60%という風にしたら死亡保障額は50万とかになりました。
<まとめ>
まぁ、こうやって記事に書いてみると異様に単純なからくりだったのですが、「万一条件を変更する」という所に気づくのに30分程度要しました。(まぁ、、他のチェックをしていた事もありますが)
まぁ、、自分自身器用な方ではないが為、からくりに気づくのに時間がかかってしまっただけかもしれませんが、一応これでもFPです。でもって、はじめから「疑ってかかっていた」という前提付きです。
果たして一般の人はからくりに気づけるか??
正直な意見として、「難しいのでは??」と思いました。
かな〜〜〜り昔に書いた記憶ありますが、再度。
一番難しいのが、「正解の中にちょっとしたからくりがある事」です。
そのデータ元がなんとなく由緒正しきもののようですとさらに。
得てして、世の中は「さまざまな利権によって、都合のいい数字になるようからくりがなされている」ものです。
はい、生保販売する所のシミュレーションで「あなたの必要保障額は50万です」なんてのがデフォルトで出てきたら、、商売にならないですからね(笑)。
あくまでも上記のからくりは一例に過ぎません。
きっと、同じような「からくり」が国内生保のみならず、外資系生保にも普通にあるでしょう。
その時は、、ちょっと斜めの視線で疑ってみてみましょう。
何か「からくり」はないのか、と。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
まぁ、別にupするまでもない内容だったかもしれませんが、他事で日本生命の事を調べようとHPを覗いたら必要額診断なんてものがあったので思わず遊んでみました。
でもって、ちょこっと(そこそこ?)弄れば、そこそこまともな数字が出るが為、敢えてHPにupしてみました。
一応日本生命の名誉の為いっておくと、何とかいってHP上で「ある程度修正すればまともな数字に近づける」シミュレーションをおいているだけ立派だと思います。だって、からくりに気づいたら誰だって同じ回答を導き出せ、下手すると「俺実は保険いらないんじゃね?」となって解約に走る人もいるかもしれないですし。
ただ、、上記にも触れたように「正直、疑ってかからず、かつそこまで知識がなければ気づけない人が殆ど」ではないかな、と。(だからこそ、誰でも使える形でHPにupしているのであろう)
って、暫くしたらこのシミュレーションが削除されていたら笑ってしまいますけどね(笑)。
(さすがにそこまでの影響力はないか、このHPに)