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アリコ[はいれますシニア入院保険] |
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「満55歳から80歳までならカンタンにはいれます」
はい、よく目にするCMですね。
老後の医療費心配だし、誰でも入れるっぽいからいいよねぇ、等と思っている人も多いのではないでしょうか?
某大手国内生保商品解説をupしてはや2年でしょうか…
暫く更新する気になれなかったのですが、この商品は2年ぶりに自分のやる気に火をつけた商品です(笑)
以下、カラクリを書いていきます。
>◆クソ高い…____________________
いやぁ、どうせ高いんだろうと思っていましたら、想像以上でしたね、これ。
論より証拠、以下同じアリコ内での値段比較を。
【はいれます入院保険】(日額5000円)
55歳… 8405円
60歳… 9280円
65歳…10670円
70歳…12715円
75歳…14035円
80歳…14980円
【アリコ・通常医療保険】(日額5000円)
55歳… 4215円
60歳… 5872円
65歳… 8187円
70歳…11155円
はいれます入院保険にあわせて、5年更新での値段を双方とも出してみました。
ん〜、55〜60歳までは異様に値段の開きがありますねぇ。
逆に70歳となると、保険料の差の開きがなくなるというのがなんともお茶目。
なんにせよ、クソ高いのは一目瞭然ですね。。
もうちょい証明を。
55歳に加入した場合において、5年更新なので5年間の総払い込み保険料は…
8405円*12ヶ月*5年=504300円
504300円÷5000円=100.86日
※101日以上入院しないと元は取れない。
55歳の年齢でも…「最悪損失はこれだけしか出ないように」と非常に上手く会社作ってますねぇ。
以下のデメリットにも書いていますが、「通算支払い日数120日」というのが非常にキテますね。。
>◆デメリット_________________
「いや、高いのは重々承知だけど、うち、病気がちで…」
等と思われる人もいるでしょう。
が…この保険は抜かりないですぜ。
気になった部分をアリコHPより抜粋。
この保険は告知書の提出が不要で、簡便な手続きでご加入いただけますが、以下のように疾病給付責任開始日(*1)前に発病した病気、および、その病気と医学上重要な関係のある病気(*2)が原因の場合には、入院・手術・通院の各給付金が支払われませんのでご注意ください。 ■ご契約前に発病していたり治療を受けられていた病気。 *1. 疾病給付責任開始日 病気の保障については、会社が第1回保険料を受け取った日から90日間は不てん補(保障の対象とならない)期間となっており、91日目から保障を開始します。 *2.
医学上重要な関係のある病気 医学上重要な関係とは病名が違っていても、医学上特に関連があるとされる一連の疾患を指します。 たとえば 等をいいます。
■ご契約前から発病しており、疾病給付責任開始日以降も引き続き治療している病気。
■ご契約後であっても、疾病給付責任開始日前に発病した病気。
●高血圧症とそれに起因する心臓疾患、脳血管疾患あるいは腎臓疾患
●糖尿病とそれに起因する腎症、網膜症あるいは白内障
●大腸ポリープとそれに起因する大腸ガン
●動脈硬化症とそれに起因する脳血管疾患
●胆石症とそれに起因する胆のう炎、胆のうガンあるいは胆管炎
●肝機能障害とそれに起因する慢性肝炎、肝硬変、肝ガン
●高尿酸血症とそれに起因する痛風
ははは、抜かりないですな。
これ…民間生保でいう所の「部位不担保」と同じじゃん…と。
※追記
この部位不担保の点にて、現役の方から意見を頂きましたので、抜粋します。
既往症の約款の部分ですが 疾病給付責任開始日から2年を経過した日の翌日以後に開始した入院・手術については、その入院・手術の原因となった病気が疾病給付責任開始日前に発病した病気であっても、疾病給付責任開始日から2年以内にその病気またはその病気と医学上重要な関係のある病気で、入院・手術をしていない場合には、疾病給付責任開始日以後に発病したものとみなします。 という部分があります。 ちなみに、会社ではこの部分はあまりプッシュしたくない様です。 私達には「不填補期間+2年経過した後なら支払う」と案内しても良いと会社側から言われているので(研修でもそのように言われますし)既往症について問い合わせしてきたお客さんには、もちろん支払うと案内はします。 でも本当に支払われるのかどうかは・・・謎です。 ところで「たすかります入院保険」という商品をご存知ですか?
これは最近のパンフレットだと「支払対象とならない場合」が記載されているすぐ下の部分にあります。
確か昨年の秋くらいからこの部分を案内しても良くなったはずですが、実は正式な約款にも以前から記載はされているんです。(どこのページかは忘れました。約款は会社に置いてあるので・・・)
抜粋には記載はなかったはずです。
それはもちろん病気の人ばっかり入ってしまって、支払が増えてしまうから・・・ですが。
それに「責任開始日以後に発病したものとみなす」とあっても「支払い対象になる」という記載はありません。
とても小さい字で書かれていますし、たぶんこの部分には気づかれたく無いのかもしれませんね。
これはシニア入院保険の前に出ていた商品ですが、ネーミングは違っていますが、内容はシニアと一緒です(同じ無選択型医療保険になります)
これが販売されてもう2年以上たっているはずですが、本当に既往症で入院した人に支払いしたのかな?・・・と気になっています。
‥だそうで。
「部位不担保」というのはあやまちで、「既往症でも2年入院・手術しなければ、OK」という解釈も出来るようです。
ま…実際に支払われるかどうかは謎につつまれてはいますが(笑)
さらにもう一点。
・1入院45日限度、通算最高120日
さすがにここには笑ってしまいました。
100歩譲って1入院45日はアリとして、通算最高120日しか支払わないって、アンタ。。
55歳の人なら、5年後更新して暫くしたら、「支払い総額のが、入院支払い上限額より多くなるじゃん!」という事…ですよね。。
ちなみに、65歳以上で計算すると、更新を迎える5年以内に「受取り日額総額より、支払い保険料のが多くなる」訳でして…
この点見て、誰が入ろうとするのかが不思議でたまらない…
さらに、Q&Aより抜粋。
この保険は自動更新されますか? いいえ。ご契約は保険期間満了日の2週間前までに保険契約者から継続しない旨のお申し出がなく、かつ会社が承諾した場合に限り更新されます。更新後の保険料は更新時の年齢及び保険料率で計算します。 (ご契約が更新されない例) ・更新後の保険期間満了日の翌日における主契約の被保険者の年齢が85歳を超えるとき
・ご契約の更新時に、会社がこの保険契約の締結を取り扱っていないとき
・ご契約の更新によって、この保険契約全体の健全性が維持できないと判断されるとき
いやぁ、おののきました。
「ん?更新?出来ないかもしれないねぇ。それは約束出来ないよ♪」
クソ高い保険料をとっておきながら、こう来たか。。。
生存保険も販売中止としたアリコなら、ホントにやりかねない(笑)
さらにダメ押し(笑)
契約のしおりより抜粋。
d.保険料率等の変更について
会社は、給付金の支払事由に該当する被保険者の数が予定より著しく増加する場合で特に必要と認めた場合には、主務官庁の認可を得て、将来に向かってこの保険の保険料率を変更することがあります。また、医療法またはその他関連する法令等が改正された場合に同じく約款内容を変更することがあります。
〜〜〜〜
「ごめん、日額5000円払うっていってたけど、厳しいから3000円で許してね♪」
当然のように、約款に謳ってある訳ですな。。
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まとめを。
・アホみたいに高い
・1入院45日、通算120日が支払い限度
・会社の都合で更新出来ない事もあるよ
・会社の都合で保険料上げたり、日額下げたりするよ
・当然、加入前に病気したものはもちろん、関連する疾患も保険金出さないよ
一言。
『誰かこんなクソ保険、入るんだよ!!!』
こんな保険にも関わらず、テレビにてこの保険のCMを見ない日のが珍しいくらい。。
いやぁ、ボロ儲けしてますなぁ、アリコさん。。
もう一つの、「はいれます終身保険」もupしようかな(笑)
(まだこっちのがメリットを探しやすいが…)
はい…当然のごとくこの保険に入る意味なんてのはぁ、ねぇ。。
皆まで書く必要ないですね(笑)
なお、『全然違うよ、この保険はこうだよ!』という意見もドシドシお聞かせ下さい。
たくみ
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YFA06531@nifty.com
関連項目
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