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生存リスク |
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「万が一の時、保険がないと大変ですよ」
というトークにて生命保険に加入している方、殆どだと思います。
当然、万が一の為の経済的補填における生命保険は必要ではない、とはいえません。
が、保険には加入しているが貯金は殆どしていない、という方、案外多いです。
「万が一の心配ばかりして、生きていたらどうするんだろう??」
ふと、思う時があります。
よく考えたら…死亡リスクや病気リスクだけが注目され、「生きていたら」というリスク、
金銭的リスクというのを書いているところってあまりないですからねぇ。
よって、敢えて「生存リスク」についてちょっと書いてみようかと思いました。
現実には92.7%の人達は60歳以降という老後を迎えます。
はい、生存している事により発生するお金というのが当然ありますよよね。
ザックリ、生存している事にて必要になってくるであろうお金を書いてみます。
(敢えて住宅資金系はいれてません)
◯子供がいる人の場合◯
・子供の教育資金(塾も加味すると1人あたり1000万くらいか?)
・車の買い替え(1台150万とし、3〜5回程度か?)
・老後資金
◯独身にてこれから結婚を考えている場合◯
・結婚資金
※プラス、上記のもの
滅茶苦茶ザックリですが、こんな感じでしょう。
では、実際具体的にどの程度のお金が必要になるのか?
実際に、シミュレーションしてみます。
【車の買い替え】
まぁ…殆どの方がローンを組んでしまうでしょうが、単純に月にならして考えると…
(一応、5年で乗り換えと仮定)
150万÷12ヶ月×5年=2.5万
もうちょっと…多いかな??
(本来金利がかさむので)
【教育資金】
学校により様々、年により変化していくのでなんともいえませんが…
高校は公立、2年から塾にいく→大学は私立へ(文系)というシミュレーションを。
高校2年 塾…3万 36万 3万 高校3年 塾…3万 受験費用…15万 51万 4.25万 大学1年 入学費…30万 学費………85万 115万 9.58万 大学2年 学費………85万 85万 7.08万 大学3年 学費………85万 85万 7.08万 大学4年 就職活動…30万 学費………85万 115万 9.58万
【老後資金は?】
まぁ、どんな方でも訪れる可能性が一番高いものでしょう。
条件として
・60歳に退職
・85歳まで生存する
・月15万、プラスオンで欲しい
という事にします。
単純にまず「60歳までにいるお金」を計算すると…
15万×12ヶ月×25年=4500万
ん〜、とんでもない金額になってしまいましたね(笑)
タンス貯金で月々にどれだけ積立てていけばいいかを表にすると…
25歳 10.71万 30歳 12.5万 35歳 15万 40歳 18.75万 45歳 25万 50歳 37.5万
案外、絶望的な数字が出たかと思います。
「じゃぁ、月プラス5万の場合は…」
と、1/3にしたとしても…まだまだ絶望的な数字と感じる方も多いのでは?
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しつこいようですが、60歳までの生存確率は92.7%です。
はい、実際に死亡する確率より高いのは…いうまでもないですね。
当然、「死亡リスク」というのも必要となります。
が、死亡リスクから考えると、リスクヘッジの割合というのは
死亡リスク:生存リスク=7.3:92.7
= 1:12.69863
この割合が本来の割合では?と思いますがいかがでしょう?
例)死亡リスクに関して1万掛けるなら、12.7万生存リスクに対して掛ける
あなたの「死亡リスク(死亡保険):貯蓄」の割合はどうなっているでしょう?
『生命保険はバッチシ入っているけど…貯金はしてないや』
な〜んて方、いないですか?
『万が一があったら以後の生活は安泰だが、生きていたら先行き暗い』
これでは…あまりに悲しすぎますからね。。。
よ〜〜く考えてみて下さい。
「今の保険って、ホントに必要…ですか?」
「貯金、しないでいいですか??」